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書評 野性の経営

野性の経営 極限のリーダーシップが未来を変える

野性の経営 極限のリーダーシップが未来を変える

非常に面白く一気に読んでしまった。

野中先生は、

  • 過剰計画
  • 過剰分析
  • 過剰規則

が日本をダメにした。と言っている。

また解くべき順番を間違えている。と言っている。

過剰分析

行き過ぎた分析やロジックが分断を生み、局所最適化を生み分断が発生して、日本に創造性を失わせてしまった。 と言っている。

確かに論理や理詰め会話をすると、分析部門、コンサルタントが主体になってしまう。 コンサルタントや、分析部門は、通常現場で共に作業をしない。

そうなってくると、現場側の本音が数字から見えないコンテキストが失われて、数字だけを追うようになる。

グッドハートの法則 に陥ってくる。

順番を間違えない大切さ

数字があって、数字を達成するための目標。その先には目的がある。

このようなロジックの会社はまだ沢山あると思うし、それも間違えていないと思うし正しいと思う。

でもこれからの世の中は、目的や思いがあって、それを実現するために目的と目的の為の数字がある。 という価値観に変わってくると思う。

ちょっとした順番の違いなのだけども、このボタンの掛け違いがめちゃくちゃ重要なんだと思った。

目的や思想、解決したい課題のその先にどんな世界が待っているか?で人々をワクワクさせて、そのワクワクを周りに感じてもらう。 でも竹槍をもってただ突撃するのではなく、そのワクワクするプランを実現するためにロジックと数字を立てる。

ワクワクや想像を色々な所とヒトが真剣に考えていかないと日本が貧しくなっていく

これから、大きいもの、小さいものを含めてこのワクワクしそうなプロダクトやモノ・コトを増やしていかないと、「ただ世の中がそうなってしまったからやっているだけ」の使われる側の日本になってしまう。 3 - 4 章あたりの「ダムを作るにはお金が必要だ」みたいな発想にどんどんなってしまう。

思考停止をしては、日本が貧しくなってしまう。

まとまっていない感じだが、何か強い危機感だけを強くおもってしまった一冊であった。 これからはヒトの感情をもっと大切にするマネジメントをしていこうと思う。