「勉強をしない」と怒る母親と勉強を「やらされている」と思って、ますます嫌いになる息子
塾等の教育の投資もそこそこしているが、長男の成績が下がってきている。
こんな光景は、我が家以外でもよくある光景だと思っている。 妻と話していて、感情の入り混じりと互いの目的と望んでいることがズレていたので、父親として少し補正した。
「あなたの将来のために」と説得する母親と息子の今、思っていることのすれ違い
子供の将来を想ってこそついついこんな風に、子供に言ってしまうが、子供側の目線からしたら、将来なんて遠い事を言われてもピンとこない。
何故ならば中学生の息子にとって、社会なんて感じたことのない未知の世界で想像もつかないからだ。
今、長男が想っている課題は2つだと自分は仮説した
- 勉強が面倒臭い
- 母親の勉強しろと言われるのが、うるさくて辟易している
一方で勉強は義務教育がある以上、長男は「真剣に聞く、やる」は置いておいてやらなくてはいけない。
親としてアプローチすべき順番は、 勉強が嫌い。という感情を、「好き、楽しい」 に思考を転換させること。
だと思った。
長男の勉強の特性をまず考える
- ゲームは好き
- 単純な「覚える」をという反復練習はあまり苦ではなさそう
長男には、下記の特性があったので、高校入試用の「社会」単語カードの本を購入した。
高校入試 でる順ターゲット 中学社会 一問一答カード ([バラエティ])
これに加えて、社会の問題を解くことに、ゲーミフィケーションを出すために、クイズの効果音のアプリを入れた。
ようは、TV のクイズ番組形式で少し楽しみの要素を加えたのである。
勉強ではなく、クイズのパネラーをやっているように演出する
子供なので、「一人で頑張れ」だと、最初のうちはモチベーションが続かないと思ったので、自分がクイズの司会者で長男がパネラー。という形でクイズの「ジャジャ~ン ♫」と正解したら「ブッブー ♫」の効果音で クイズ番組方式で一緒に勉強に付き添ってみた。
ようは、暇つぶし用のゲームに勉強の要素を取り入れた形だ。
親は盛り上げるように、「あー次は難しそうだなぁ」とか「おっ、今の所、良い感じですねー」とかとか。
一人で走り出せるための「並走」を最初はしてあげる形。
これが、長男にハマったらしく、楽しそうに集中力高くやっている。
2時間くらいで、50 の問題をほぼ覚えた。
全問正解でインセンティブ
20 問連続正解で、 100 円のインセンティブを付与している。
大人の仕事 = 子供の勉強
という考え方。
長男は、これに対してそれほどモチベーションを感じないが、ポケモンカードが欲しい次男にとっては、モチベーションになるらしく、自主的に覚えてくれる。
ただ、もらえて損はしない対価を少し加えてあげる。
仕事で辛い仕事を敬遠しがちなのも、大人も一緒
面倒くさい仕事が敬遠しがちな心理も面倒臭い勉強を敬遠しがちなのも、原理は一緒だ。
「面倒臭い」からだ。
だから面倒くさい仕事を、「どうこなすか?」ではなく、面倒な仕事を「どうやったら楽しめるか?」を先に考えるほうが気持ちが楽になる。
なのでこの仕事をやると、「自分にとって何のメリットがあるか?」を最初に考えることはそんなに悪いことではない。 仕事の場合は、他人の利益も考えないと事が進まない事がほとんどなので、他人にも自分にもインセンティブが得られるようにコミュニケーションを取ると意外とうまくいくことが多々ある。
周りの人によく「人を動かすのがうまいですよね。」ってたまに言われるが、相手にとっての得と自分にとっての得。を最初に説明したりするからも知れない。
相手にとって、その仕事の「喜怒哀楽」を刺激することで行動を促しやすい。
勉強も成績が悪くなってきているからやりなさい。は目的を見失った売上目標を達成するのと一緒
売上という目標を達成したかどうか?だけで常に意思決定や判断が行われると、組織に働く人は、その数字しか見なくなる。
長男も、テストの点数で良いところだけ母親にアピールして、テストの悪い点数をあまり話さなかった。 また勉強も、 10 分しか勉強しなくてよいか?とか基本問題しかやらなくて、応用問題に手をつけない。等と勉強内容の改ざんを行う。
言われたからやる。という「右向け右」が日本をダメにした。とも言われているので、今回のように「学びをまず楽しむにはどうすればよいか?」が今後の日本にとっては、重要なヒントなのかも知れない。
ちなみに私の得は、母親と長男の勉強しない問題がちょこちょこ発生すると、それを仲裁に入るコストと家族の不仲が家族経営にとって、コストでしかないからなのである。
家族現場から以上です。